不妊症

妊娠のメカニズム
妊娠が成立するためには10あまりの段階があり、それらすべてが正常に働いて初めて妊娠に至ります。女性の身体の中では、ホルモンの調節を受け、正常な卵胞の発育→排卵→受精→着床→妊娠に至る過程において、いずれかのところに支障があると妊娠が難しくなります。 その主なものとして、排卵障害、卵子のピックアップ障害、受精障害、卵管の通過障害、着床障害などがあげられます。

不妊の原因は女性だけの問題ではありません。男性側に原因がある場合も少なくないのです。現在、不妊は40%が女性、40%が男性、20%が両方に原因があるといわれています。男性の場合、とくに問題がないように見えても、知らないうちに生殖能力が低下していることがあります。

妊娠力を高める
子どもがほしい夫婦の望みにこたえる西洋医学の治療法や技術の発展は、近年目覚ましいのもがあります。そういった高度医療を行う中でも、治療成績に影響を与える重要な素因の一つとして、「個人の妊娠力」が挙げられます。

中医学では「女性の身体は7歳ごとに変わる」と言われています。

女性の体は7の倍数で変化する

これからみると、21歳から35歳までが最も妊娠しやすい時期になります。

中医学では生殖機能(卵巣機能)を主るところを「腎」といいます。腎は体の資本であり、生命力そのものを主っているといわれます。腎を強める(補腎)ことで生殖機能を高め、卵巣年齢を若く保つことができます。
女性には7歳ごとに変化していくということと、月経周期(月経期、卵胞期、排卵期、黄体期)という2つの女性特有のバイオリズムがあり、この2つは影響しあっています。月経周期のトラブルが多い人は生殖能力にも影響を及ぼし、すべて腎が関係しています。

腎のほかに、五蔵の中でも妊娠に深い関わりがあるのは、肝・脾です。

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中国漢方で考える五臓と女性の生理機能|

自然な月経リズムをサポートする「周期調節法」とは?

西洋医学で使われている基礎体温のグラフに中医学の「陰陽理論」を当てはめてホルモンの変化を解釈し、それに合わせて異なる漢方薬を服用することで出産率を高める調節法です。

周期調節法は中医学理論の基本である、人の身体が本来持っている力をあくまで尊重します。ですから、不妊治療も西洋医学のホルモン療法とは違い、体の調子を整えながら、ホルモンの分泌を無理なく最大限活発にして、妊娠しやすい体づくりをしていくのが特徴です。
周期調節法は西洋医学の治療と併用する利点も大きいです。高度不妊治療の場合の漢方併用の意義として

1.心身の状態を整えて一番よいコンディションで体外受精などにのぞむ事ができる。
2.ホルモン剤の副作用を軽減する。
3.結果として成功率を上げる。

ということがあげられます。いずれの場合も、その人の個々の状況に応じて薬を選ぶのが漢方使用の大切なポイントです。

また、高齢で出産をあきらめていた方が、周期調節法で体のリズムを整えることによって、子宮や卵巣が若返り、西洋医学の不妊治療を受け、再び出産のチャンスを得ることもあります。
精子は射精の3か月前に作られ始めますが、卵子は胎児期に作られたものが永い眠りの時期を経て、思春期以降、その原始卵胞は約6か月かかって成熟卵胞となり、毎月1個ずつ排卵します。漢方薬は最低でも3か月は続けましょう。

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