高血圧

【血圧とは?】
心臓と血管をポンプとホースに例えると、ポンプが心臓でホースが血管ということになります。また、その中に流れる水が血液に当ります。ポンプを押すと水は勢いよく遠くへ飛び出します。また緩めると、水はホースから垂れる程にしか出ません。つまり、これが血圧のメカニズムなのです。心臓が縮んだ時の血圧を最大血圧(俗に言う“上の血圧”)と言います。また心臓が開いた時の血圧を最小血圧(俗に言う“下の血圧”)と言います。

  収縮期血圧(mmHg) 拡張期血圧(mmHg)
至適血圧 120未満 80未満
正常血圧 130未満 85未満
高血圧 140以上 90以上
グレード1高血圧(軽症) 140-159 90-99
グレード2高血圧(中等症) 160-179 100-109
グレード3高血圧(重症) 180以上 110以上

 

【高血圧のタイプ】

◎本態性高血圧
血圧が高くなる明らかな原因が分からないもの。高血圧症の患者の90~95%を占めています。本態性高血圧は明らかな原因は解っていませんが、遺伝的素因や加齢、食塩の過剰摂取、寒冷、肥満、ストレス、運動不足、喫煙などが影響して血圧を上昇させていると考えられています。そのため、高血圧症は生活習慣病の一つとして取り扱われています。

◎二次性高血圧
血圧が高くなる原因が明らかなもの。二次性高血圧には腎臓の働きが低下したものや、ホルモンの異常によっておこるもの、血管に病気があるもの、神経性のものなどがあります。

本態性高血圧症の自覚症状は、急激に血圧が変動したときに感じることが多いです。
高血圧症の多くを占める本態性高血圧の患者は、初期には自覚症状を訴えないのが普通です。しかし、まったく自覚症状があらわれないのかといえば、そうではありません。たとえば、一時的ではありますが、急激に血圧が上がった場合に、頭重感、頭痛、めまい、肩こり、動悸、吐き気、手足のしびれ感、顔面 のほてり感などの自覚症状を訴えることがあります。

【体への影響】
高血圧が持続すると、心臓や脳の血管が傷むとともに心臓自身にも負担がかかります。心筋は肥大し、狭心症、心筋梗塞、よっては高血圧性心疾患(心不全)を招くことも。一方、血圧の圧負荷は動脈にも加わり、組織障害を受け動脈硬化病変を形成。最も影響を受けやすい最小動脈にその病変が早期から進展します。特に脳動脈では、脳卒中(脳出血・脳梗塞)を起こしやすくなります。臓器の機能障害も多く、腎臓の萎縮・硬化による機能不全(腎硬化症)など、重大な合併症を引き起こします。

以上のように、高血圧症の合併症は生命に関わる重大なものが多く、高血圧状態が続くほど危険性も高くなります。 長期に渡り安定してコントロールすることにより、これら他の臓器の合併症は予防することができます。

中医学的な高血圧の考え方と治療法

中国漢方にも五臓六腑の考え方があります。血液の流れと深い関係にあるのは西洋医学と同じく心臓です。つまり中国漢方でも、西洋医学と同じように心臓の働きをよくすることが高血圧などの成人病に有効と考えており、数多くの治療薬があります。ここで代表的な治療法および治療薬について簡単に説明します。

前にも述べたように「お血」を取り除くことが最終的な治療ではありますが、まずは「お血」が生まれる原因に目を向けることが大切です。

(1) ストレスなどによって生じる「お血」
成人病の原因のひとつにストレスがあります。ストレスと血圧は深い関係にあります。ストレスを放っておくといずれお血が生まれ、高血圧などの成人病を引き起こします。中国漢方にはストレスを解消してくれる薬をよく使います。安定剤とは違いストレスをごまかすのではなく解消してくれるのです。これにより、運動した時と同じ様な効果が得られます。その代表格が星火逍遥丸(せいかしょうようがん)です。更年期にも用いられますが、血圧にも有効です。ただしこの薬だけではお血を取り除くことができないので、冠元顆粒(かんげんかりゅう)を併用すると効果的です。

(2) 偏食によって生じる「お血」
偏食と言っても好き嫌いがある訳ではなく、忙しくて外食が多い方もこのタイプ。日本人の脂肪摂取量は今や欧米並で、その勢いはますます加速しています。脂が体の中に入ると血球(赤血球・白血球)がくっつき安くなり、血流が悪くなります。つまりお血が生じます。脂肪分の多い食べ物は揚げ物や炒め物、ファーストフード、牛乳など、私たちの目前に見つけることができます。

このベタベタした油を減らしてくれるのが星火温胆湯(せいかうんたんとう)という中国漢方です。しかしこの薬には、星火逍遥丸と同様お血を取り除く働きがないので、冠元顆粒と併用してください。

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