慢性蕁麻疹(まんせいじんましん)

体幹部に大小さまざまな痒みを伴う、浮腫性紅班(盛り上がった赤い発疹)が多発します。それぞれの発疹は数分から数時間で消えますが、発作的に反復して反復が起こります。一般的な蕁麻疹(急性蕁麻疹)では、比較的短期間で解決をみますが、中には1ヶ月以上、ときには1年以上も症状が続く場合があり、この場合を慢性蕁麻疹といいます。原因は感染、食物、疲労、特定の薬剤、日光など多岐に渡り、多くの場合原因を特定するのは難しい疾患です。

中医学的な慢性じんましんの考え方と治療法

蕁麻疹の原因の一つは衛気虚(えききょ)といい、皮膚や粘膜機能の低下により抵抗力が弱くなっていることが挙げられます。 衛気が不足する事は、体が外からの刺激に対しとても無防備な状態という事です。そのため、蕁麻疹の誘発原因となる日光、寒冷・温熱刺激、発汗などの影響を受けやすい状態にあるのです。 ですから衛気不足を補うため、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)といわれる漢方薬を使用することがあります。

また蕁麻疹の突然現れ、突然消えるという症状を引き起こす原因として中医学では風邪(ふうじゃ)を考えます。この風邪が体の冷え(寒)や熱などと結びつき慢性化していきます。 風邪が寒と結びついた場合、比較的赤みは少なく、冷えたり、冷たい風に当たると症状が悪化します。 この場合は桂枝湯(けいしとう)や葛根湯(かっこんとう)をよく使用します。

風邪が熱と結びついた場合、赤みが強く、温まると症状が悪化します。この場合は消風散(しょうふうさん)をよく使用します。

体質的に虚弱で、邪気を追い払う力が足りない場合は、特に慢性に経過しやすいため、この場合には六君子湯や人参養栄湯などを使って体力を補い、正気を充実させて治療します。

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